《黒人狩人の小像》
《黒人狩人小像》(1640年頃)は、フランソワ・デュケノワに基づいてジョヴァンニ・カンピが制作した作品であり、ローマのボルゲーゼ美術館に所蔵されている。
材質は試金石(人物像)、ジャッロ・アンティーコ(肩帯)、角礫状の黄色石を嵌めた試金石(台座)、および金鍍金金属(基壇)である。高さは65センチメートルで、第VI室に展示されている。
来歴
この作品は、カジノ館の本来の装飾の一部に属していた。その意匠は、展示されていた古代美術作品のそれを思わせるものであったが、同時にコレクション全体の外観に色彩と豪華さを加えていた。
17世紀ローマで活動した他の彫刻家たちと同様に、デュケノワとカンピもまた古代作品の修復と補完を委ねられていた。首を失ったトルソは、当時の目利きたちの市場において、ほとんど価値を持ち得なかったのである。
作品分析
これらの小像は、その主題のみならず人物の姿勢ゆえにも、一対の対作品として制作された可能性がある。しかし実際には、それらは互いに呼応する像であり、同一平面上に並べて置くことを可能にする姿勢をとっている。とりわけ、同じ一点を見つめているように見える点が重要である。
両像はいずれも猛禽を手にし、脇には一方には犬、他方には獅子が結び付けられている。肩から腰へと斜めに掛けられた肩帯は、部分的に復元されたものである。
帰属
18世紀には、《プットたちのバッカナーレ》の両脇に置かれ、剣闘士の間に据えられていたが、その後《アポロンとダフネ》の間(第III室)へ移され、のちに本来の位置へ戻された。この作品の制作は1651年を下らない時期にさかのぼると考えられる。というのも、ジョヴァンニ・カンピはこの二体の小像に対する支払いを6月から1653年3月まで受けていたからである。
同時代のヴィッラ・ボルゲーゼに関する記述は、この《黒人狩人》をフランソワ・デュケノワの作に帰している。しかしこれは彫刻家の伝記作者たちによって確認されておらず、とはいえデュケノワがカンピに原型を与えた可能性は否定できない。